JSCCがYouTubeで公開した動画について、FIAジャパンのオペレーション委員会は次のようにコメントした。
「日銀は2022年12月の会合ののち、10年物国債金利の誘導目標を25 bp (0.25%)から50bp(0.5%)に拡大するとの驚きの発表をした。これに市場は敏感に反応。10年物国債は目標値の50bpに、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は66bpから85bpに急騰する一方、10年物国債先物は2円1銭安の145.58円まで値を下げた。
この誘導目標拡大は、同時に市場の価格メカニズムと清算機関の証拠金額にも大きく影響している。たとえば、10年物国債先物の証拠金は1日で19%上昇、10年物OISスワップ証拠金は払い方が11%、受け方が13%上昇した。
市場の教訓に学ぶことで、JSCCは将来の日銀会合における同様の発表がもたらし得る先物証拠金への影響について、きわめて興味深い分析をしている。詳細はYouTubeの動画に譲るが、起こり得る先物市場への影響に備えは必要。」
JSCCは、CPMI-IOSCOが公表した清算機関の国際標準であるFMI原則(金融市場インフラのための原則)に基づいて、証拠金のバックテストなどリスクデータに関する四半期レポートを公開。JSCCはさらに、リスク管理の透明性向上を目的として、同データに基づくブリーフィングやデリバティブの取引所取引清算におけるVaR方式への移行といった業界にとって関心の高いトピックなどの説明を、ウェビナーで四半期ごとに開催している。
過去のリスクデータとウェビナー:https://www.jpx.co.jp/jscc/en/company/fmi-pdf2.html
ウェビナーへの参加希望:
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